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2017年8月3日木曜日

睡眠中に脳と脳をつなげると記憶が同調する? 不思議な脳の最先端情報


 そもそも脳と脳をつなぐのが大変な気はしますが。
 青木無常でありますが。

第六感(素材使用)


 先日、臓器を移植すると記憶も移動するのかという命題で、最近の脳科学では臓器と脳がコミュニケーションしているらしいとご報告いたしました。

 そのときの話題とは関係なかったので割愛した脳科学最前線の話題について本日はふれてみたいと思いますのよ。

 ギズモードが脳科学者の教授に、記憶に関する研究の現在などについてインタビューしたニュース記事がネタ元でござんす。

 内臓と脳の関係のほかにもこの記事にはいろいろと興味深い新事実が語られていたのですが、そのなかでも白眉としては脳と脳とが同調する可能性について。

 他人の記憶を移植したりすることは可能か、というテーマから噴出してきた、きわめて不思議な現象がそこでは語られていたのでございますよ。


脳コピー(素材使用)


GIZMODO 2017.05.06 12:05
脳科学者の井ノ口馨教授にインタビュー:「臓器と脳がコミュニケーションをとっていることが最近わかってきた」
http://www.GIZMODO.jp/2017/05/minds-brains-the-crazy-things-they-do.html


 記事はまず、アクション映画の設定に現実味があるか、というところから始まります。

 すなわち、死んだCIAスパイの記憶をサルベージするため、彼の脳を凶悪犯の男の脳へ移植する。

 と、目論見どおり二人の記憶が混合するのだが…


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 …というようなストーリーの映画が現実的かどうか、というところから脳科学者へのインタビューが始まるのですが、将来的には実際にそういうことも起こり得る、という衝撃の答えが初っ端にくる。

 で、現時点ですでに可能になっているのは、記憶を消すこと。

 これは比較的簡単に、しかもピンポイントに、その上外科的なことをいっさい行わなくてもすでに可能になっていて、実際にPTSDなどの医療現場で使われ始めているとのこと。

 当ブログでも以前ご報告済の内容と重なってますネ。( ̄ー ̄)



 で、記憶は神経細胞のネットワークなので記憶Aと記憶Bはごちゃごちゃに入り乱れたりして分散してて、関連付けられた記憶だと連動して壊れちゃったりする可能性もある、とつづく。

大量生産(素材使用)


 さらには

現在の脳の研究だと、どうやって記憶が蓄えられるのか、どうやって記憶が消えたり、くっついたりするのかというメカニズムはよくわかっているんですけど、唯一「思い出す」というメカニズムはよくわかっていない
という興味深い記述も出てきたりする。

 度忘れという言葉もあるとおり、思い出すというのは意外に思ったとおりにいかなかったりすることの代表例のようにも思われますし、このあたりのメカニズムが解明されれば、それこそ「頭の良くなる薬」も、もしかしたら…?



 つぎに記憶を変えたり強くしたりするのはネズミでならなんとかできるようになっているという話が出てきます。

 これはたぶん、私が以前報告した「記憶の書き換え」実験の話と同じ実験のことなんじゃないかな。

 ただネズミでやっとできる程度で、現在では人間に応用するまでにはまだ至っていないらしい。そうだったのか。



搭載(素材使用)


 で、ここからさらにおもしろい報告に入っていく。



 すなわち、他人が体験した記憶を移すには、というテーマの具体例について。

 記憶ってのは最初は海馬という領域に蓄えられるんですが、3年以上経ってくると大脳新皮質へと移っていくんだそうです。

 ところが、その移っていくタイミングがどうも「寝ているとき」らしい。すなわち、

海馬にある、記憶に対応する神経細胞の活動パターンは寝ているときによく活動します。そして、しばらくすると大脳新皮質にも、海馬と同期した同じ活動パターンが表れる
のだと。で、それを毎日くりかえしているうちに、海馬の記憶が大脳新皮質へと転写されるのだそうです。

 だから、

仮に寝ているときに脳と脳をつなげれば、海馬が大脳新皮質へ転写する動きは同期する可能性があるので、それが起きれば記憶は写る
のではないか、ということ。

 これインタビューされる15分前くらいにひらめいたことなんだそうですがネ。(`▽´)



内部(素材使用)


 で、人格というのは記憶そのものであり、記憶こそその人間のすべてといってもいいのではないか、という考察につづいて、記憶を操作できれば精神力を上げたりすることもできるのか、という命題に移っていく。

 インタビューされている先生はこれも可能と考えているようでして、

たとえばイチロー選手の記憶をすべて植え付ければ、同じような反応をするので、同じようなバッティングができます。もちろん筋肉は伴っていないので、まったく同じ結果にはなりませんが、形としては同じ反応が可能
と言い切ったりしてますな。

 だから、まるっきり鍛えていない肉体に鍛えた人の記憶を転写すれば、そのうち肉体も記憶に追いついていくことはあり得る、とも。おお、すげえ。



 脳を若い肉体に入れ替えるようなことをくりかえせば不死とか永遠の生命というのも(将来的には)不可能ではない、という断言が出てきて(吹くな、この先生)、いよいよ記憶の移植に話はさしかかっていく。

超人(素材使用)


 記憶のイメージをマシンのようなもので発信・受信することでコミュニケーションすることは理論的には可能だけど現時点では難しい、という話から、いよいよクライマックス「脳の同調」へと話題が移っていきます。

さっきも話しましたけど脳ってつなぐとけっこう同調する性質があるみたいなんですね。なので、脳と脳を物理的に連絡がとれるようにすれば、たぶん同調していきます。同調すれば、ふたりとも自分の記憶は残したまま、お互いの記憶が双方に移ります。すべての記憶を共有することが可能かもしれません
という…うおおっ…

 これって要するに、寝てるあいだに脳と脳をつないだら、二人の人間の「人格」が均質化していく…ってことになりそうな気がするんですけど、どうなんですかね。

 他人の記憶を「データ」として手に入れたい、という欲望はけっこうだれにでもあるような気はするんですが、副作用として人格まで変容してしまうとなると二の足三の足を踏む人は多いんじゃないか、とも思う。

 まあ変容してしまえば別に抵抗感もへったくれもないわけだからおそらくどうでもいい些末事になっちゃうんでしょうけど。(^_^;)

 脳を連結して毎日寝させた二人の人間が、だんだん似たような人格にかわっていく、という光景を想像してみると…なかなか異様で、ディストピア的なイメージでございますね。



相似(素材使用)


 あとは、人間の脳はアナログなので、すべて0と1からなるコンピューターとは根本的にちがう、という論点からAIと人間との「差」に話が移っていきます。

 0か1しかないコンピューターと比較すると人間の脳は無限の値をとり得るから組み合わせの数が比ではないとかどうとか…このへんて、なんか根本的にちがいがあるとは私には思えないんだけどどうなのかな。

 まあその点がポイントなのかどうかはともかく、いまだに「人工的に作られた脳」ができていないのは根本的に原理がちがう部分があるんじゃないか、という意見にはなんとなく賛同。

 で、コンピューターの思考の基本は、

すべての可能性を計算して一番適切な答えを見つけ
ることであり、人間の脳の場合は
直感的に、計算せずに、あるインプットからあるアウトプットがパッと出てくる
と続けて、直感や第六感はコンピューターにはないものだし、そういうものがなぜ人の脳の中で起こるのかが解析できれば脳コンピューターのようなものもできるカモ…

 …という話になっていくんですが、このへんは専門外の分野だからなのか、割とありふれた考えかたでさほどおもしろくはないですね。

拡張(素材使用)


 で、AIが人類を支配したり滅ぼしたりするような話はまだないでしょうとつづくのですが、そのあとに
もしAIが人を支配しようとしたら、仏教の原典を読ませて、「存在すると思われるものはすべて無である」という教えを学習させればいい
などといいだす。なぜなら
この世のすべては幻想だということを学習したら、何をしても無駄だと認識して止まるはず
だから、ということのようですが、なんかこのへん浅くない?

 存在するものがすべて無である、というのは仏教とかのひとつの意見にすぎないわけで、そうであると証明されたわけではないんだから、そう簡単にAIが納得して自ら停止してしまうとも思えないし。(`▽´)



 臓器が脳とコミュニケーションしているという話題はこのあとにつづくわけです。



未来(素材使用)


 ま、後半は浅いというか思いつき主体の割と簡単に反論ひねりだせそうな内容に堕している感がなきにしもあらず、ですが(^_^;)。

 やはり脳科学の最先端というのはきわめて興味深い分野であると改めて認識させてもらえたインタビュー記事でございました。



 …それにしても、このインタビュー受けてる教授って…なんか吹き者感があふれてるというか、どことなく胡散臭く感じるのは私だけ…? (`▽´)



 ともあれ脳がないのに意識はある人を主人公にした傑作の予感も濃厚な漫画も某誌で連載中ですし、この分野の詳細はまだまだわからないことだらけ、つまり可能性だらけ、と結論づけてこの項終わりとさせていただきたいと思ひますひひひ。



 脳があろうがなかろうがバカはバカとか揶揄がきこえてくる前に本日は以上。
 最後まで読んでくれてありがとう。
 それでは、また~(^_^)/~~






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