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2017年8月28日月曜日

癒しの周波数といわれる432Hzの音楽の噂に対する科学的知見


 眠れるCD買っちゃいましたん…
 青木無常でございますん…

癒し?(素材使用)


 効き目がない、というかむしろ眠りにつきにくくなったような気がして2日できくのやめましたん…(。-_-。)

 というわけで、432Hzという周波数が、究極の癒しを得ることのできる魔法の数字であるという数々の噂が巷を席捲しているらしく、私も眠れるという謳い文句のCDを買って枕もとで鳴らしてみましたがダメでした。

 眠りに関してはかなり昔から悩みのタネで、しぶちんの私にしてはかなりいろいろなものにお金をかけてきましたがしっくりきたものは現時点でひとつもなし。

 なので、あまり期待していなかったことはいなかったんですが…

 …このニュース記事を見つけたのは、購入したあとでしたん…

 まあ買う前に見たとしても、試してみたくはなってたとは思うんだけど…


神秘?(素材使用)


ソース:カラパイア 2017年07月10日
究極の癒やし効果と称された「432Hz」音楽にまつわる9つの嘘と真実
http://karapaia.com/archives/52242150.html


 いわく、432Hzは

宇宙の自然な周波数で、自然治癒力がアップし、音楽を一層魅力的なものにする
等々。

 いきなり432Hzとゆわれてもなんのことやらという感じではあるのですが、ドレミでいうと「ラ」の音は一般的には440Hzなのだそうですが、その周波数を若干低めると宇宙の神秘が云々とか、そういう話なのだそうです。

 実際440HZと432HZを流すYouTube動画もたくさんあるのですが、面倒もといカラパイアに敬意を表して記事中に埋め込まれているものをここでもご紹介。


432 Hz vs 440 Hz



 いかがでしょうか。

 宇宙の神秘が、降り注いできたりいたしましたでせうか(棒読み)。



 で、この432Hzの信憑性にからんでさまざまなものが「実は432Hzだった!」とかいう謳い文句で紹介されていたりするのですよ。




  ☆古代音器は432Hzで調律されていた?


 たとえば、シンギングボウル(カラパイアの記事中ではチベット・ボウルと紹介されているが、シンギングボウルという呼びかたのほうがポピュラーらしい。)。

 仏壇にあるチーンと鳴らすヤツと似たようなボウルで、空間とか心を浄化する波動を出すとかゆわれているものらしい。



太古の?(素材使用)


 そしてピタゴラス・モノコード。

 モノコードとかいう耳慣れない英語でゆわれると、何か特別なもののように思えてしまいますけど、それほどのものでもない。

 一絃琴、要するに弦が一本だけの楽器のことらしい。

 ギターだったら一般的には弦が6本あるので六弦琴…といってしまっていいのかどうかは知りませんが、まあそんな感じで理解するとわかりやすそう。

 紀元前のギリシアの音律論に、ピタゴラスの発明としてこの「モノコード」が音律を既定する器具として利用されていたらしいので、音楽の根源に関わる道具として「ピタゴラス・モノコード」がピックアップされたのでしょう。



 これらの古代の楽器(?)は、周波数の計測とは無縁の時代のシロモノのはずなのでそもそも432Hzで調律された可能性は考えにくいのだそうですよ。(`▽´)

ピタゴラス(素材使用)


 古代とかいうと現代では失われた神秘的な知識とかが伝承されていたとかそういうロマンティックな方向の心情が刺激されるから、権威づけに利用されたと考えるのがよろしそうです。



  ☆ピタゴラス音律は432Hz?


 ピタゴラスの名前が冠せられているものの彼が発案したという「伝説」に基づいてそう呼ばれているだけみたい。

 3:2の周波数比の関係にある音程を基に作られる音律。

 そもそもピタゴラスの発案という部分が伝説に過ぎないという点を無視しても、このピタゴラス音律というもの自体が
基準ピッチに対して相対的
に設定するものに過ぎない上、この音律は循環しないので複雑なハーモニーを奏でるには向かず、現在では利用されていないのだそうな。

 意味がよくわからないけど、ドレミに全音と半音が入り乱れてる理由と関係ある…?

音階(素材)


 で、これも上の古代楽器と同様、Hzという基準自体がそもそも存在していない時代のシロモノ。



  ☆モーツァルトは432Hzをすべての楽曲に使用した?


 さらには、モーツァルトはすべての楽曲に432Hzを用いていたという文言も出てくるそうな。

 でも実際に使用されていたと思われる1780年の音叉を基に考えると「ラ」音 = 421.6Hzの可能性が高いらし。



  ☆ヴェルディはすべての楽曲に432Hzを以下略


 実は、これは信憑性が高いらしいです。

 なんでも彼は
自身が作曲したレクイエムに435Hz(1859年当時、フランスの標準調子)を用いるよう要請したが、後年になって432Hzが望ましい旨を
ほのめかすようになったんだって。

楽聖(素材使用)


 ただその理由は記事によると、当時のオーケストラのピッチ基準の状況だと
オペラ歌手が高音を歌えなくなるとして懸念していた
からということのようです。

 これもわかりにくいけど、要するに演奏上の理由であったのだそうで、何か神秘的な理由とかは特に言及されていないみたいです。



  ☆心臓・脳・地球・太陽・水の周波数が432Hz?


 このあたりから、こけおどし感が加速してくる感じ。(`▽´)

 臓器の周波数が安定して432Hzの約数になることはないらしいし、脳や神経の振動は
8Hzや他の432Hzの約数にはならない
のだそう。さらに
 地球から発生する電磁振動をシューマン共鳴という。その1つは平均7.83Hzで共鳴している。55でかければ = 430.65Hzになるが、ぴったりではない
とのことだし、太陽からの超音波振動とか水の分子の振動も似たり寄ったりな数字であるようです。



大自然の(素材使用)


  ☆ナチスは440Hzで世界征服を企んだ?


 陰謀論では人気のナチスが出てきましたが、国際的に440Hzを基準とすると決めたのは
1939年、ロンドンで開催された国際会議である。つまり首謀者は英国規格協会
なんですってさ。



  ☆サイマティクスで432Hzが?


 サイマティクスという言葉自体が「?」な感じで、だからこそなんだか幻惑効果を補強しているのだろうけど、いろいろな周波数に共鳴するようチューニングできるシロモノによって作られる形状のことらしい。

 美しい「サイマティック形状」が共鳴によって作り出されるようだけど、
440Hzに共鳴するようチューニングした共鳴体を用いれば、
440Hzの「美しいサイマティック形状」が形作られる。

 これもよくわからないけど、おそらくは周波数に関係なく美しい形状ができあがるってこと…かな…?



ゼン(素材使用)


 というような感じで「432Hz」を推奨する根拠として用いられる事例は、調べてみるとむしろ否定的な要素のほうが強いくらいらしいです。

 このニュース記事自体もそうだけど、むつかしい言葉や理屈やロマンがひそむ疑似科学でいろいろ語られるとわれわれはそれだけで幻惑されて「なんかよさそう」と思い込んでしまう、ということでありますな。

 神秘なチベットの音色、古代の偉人ピタゴラスの提唱、音楽の天才モーツァルトや重鎮ヴェルディ、心臓・脳・地球・太陽・水などの「大自然」の周波数、サイマティクス。

 すべて幻惑効果を期待したこけ脅しのたぐいだと、解説されればなるほどと笑い飛ばせますが。

 そもそも周波数とは何かとかいつから知られ始めたのかとか、楽聖が使っていた周波数はどういったものかとか、そういうさまざまなことどもを個人で掘るのは(不可能とはいえないにしても)手間がかかりすぎる。

 肉体や天体や自然現象の周波数がどうこうとかゆわれ出したら、一般的な人間には何をどう検証していいのかも見当すらつかないでしょうし。



権威(素材使用)


 オカルトという魅力的だが信用するには怪しすぎるシロモノは、こういう隙間から立ち上がってくるもの、と考えるしかございませぬようで。残念ながら。



 可聴域外である19Hzの「音声」で幽霊が目撃できるカモ、というニュース記事をついさきごろご紹介しましたが、科学的かどうかまでは知らん、と最後に無責任に放り出した理由もぢつはこの記事がならんでストックされてたからなのでござんす。



 もちろん「科学」もまた同じであるということも、肝に銘じておきたい、と付け加えておきたい。たい。

 十年前の定説がいつのまにか覆っていることなど、科学の世界では珍しいことでもなさげですし。

 そんなことなかろう?

 歯の「正しい」磨きかた、ごぞんじですか?

 一日何回とか磨くタイミングとか、縦に磨くのか横に磨いたほうがいいのかとかどの部分を磨くべきかとか。

常識(素材使用)


 食事をしたらすぐ磨いたほうがいいとかゆわれたことありません?

 あるいは、逆に食事後すぐは歯が壊れやすくなってるから時間をおいたほうがいいとか?

 毎食後磨くのは古い常識らしいですよ。

 最近じゃ一日一回が適切と私はきいたことがあります。

 じゃ、朝? それとも夜、寝る前?

 どっちだったか、もう私はうろ覚えですが、なに、心配いりません。

 理屈なんざどうとでもつけられます。

 つまり権威ある人が「気に入った」理屈が常識として採用されている…可能性が大きいのではないかと、私は深く疑っておりますゆえ。

 実際どうなのかなんて、それこそどこから検証していいのやら見当もつかずに途方に暮れるばかりですし!



悟り(素材使用)


 どうあれ、世にいわれる常識や習慣なんて、いろいろな要素に分解すると、揺らぎまくりなのでありますよ?

 しかも、われわれが子どものころと青年のころと最近の若いひとの常識と…つまり年代によってもバラバラである場合もあるし、国や地方によっても常識は変化するし、専門家のいうことだってころころかわる。



 結局、広範な知識や一般的なレベルをこえた探求心の持主ででもない限り、自分の気に入った理屈を、手に入れやすい範囲で試していく、程度でしかできないんですよねえ…やれやれ。



 自分が金出して入手した「癒しの周波数」の効果を実感できなかったので、いつも以上にナーバスな結論に。(`▽´)



 440Hzで世界征服目論んできます本日はこのへんで。
 最後まで読んでくれてありがとう。
 それでは、また~(^_^)/~~






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