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2017年4月22日土曜日

昭和88年と昭和92年。架空の「現在」を幻視した写真家の原動力は「生の実感」なき時代への違和感


 それは「昭和が終わらず続いていたら」という幻視。
 青木無常であります。

サムライ(素材使用)


 その写真家の名前は、薄井一議

 主に広告写真の分野で活躍なさっているかたなのだそうですが、その薄井一議さんが不思議な写真集を出していらっしゃるのだそうです。

 そのタイトルは、『Showa88/昭和88年』、

 そして、『Showa92/昭和92年』。

「あのころが懐かしい」的な、ノスタルジー趣味の写真集…などでは断じてありません。

 暴力の臭いをただよわせるスキンヘッドの男たちや、性的退廃を色濃くまとう女や男やカップルや蛇やしゃぶられる足指や刺青や遊郭や、不思議な原色感が濃厚な花の姿や。



薄井一議 | KAZUYOSHI USUI
http://kazuyoshiusui.com/



 いつものごとく、野暮な但し書きで申し訳ござんせんが、写真には著作権というものが厳然として存在いたしますので、薄井一議さんの芸術作品の数々は上のリンク先にあるオフィシャルサイトにてご堪能くだしゃんせ。ぜひに。_(_ _)_



ゲイシャ(素材使用)


『Showa88/昭和88年』、そして、『Showa92/昭和92年』。

 これらの写真集は

  『もしも昭和が終わっていなかったら?』

という仮想の世界を想定して、それを写真で作ってみようと考えたところから顕現したものなのだそうです。


トカナ 2016.10.13
遊郭、足舐め、見世物小屋…写真家・薄井一議が見せるSF的昭和が、最強にエモ・エロ・不穏でヤバすぎる!
http://tocana.jp/2016/10/post_11159.html


 いつものごとく、ネタ元のニュース記事を換骨奪胎して概要めいたものを記したかったのですが、その濃密な内容は下手に要約などしようものなら無残な結果に陥りかねないので、今回はやめておきます。

 写真集と薄井一議さんの信念や生きざまにご興味がわいたら、ぜひ直上のトカナのニュース記事もご参照くだしゃんせ。_(_ _)_



 ただし、一点だけ。

 あまり知られていないことだそうですが、薄井さんは「ダライ・ラマ」のドキュメンタリーも撮っていたんだそうです。


映画「ダライ・ラマ14世」予告編



 来日の折のダライ・ラマに密着した映像、およびチベット仏教の聖地ラダック、亡命政府がおかれたダラムサラを現地取材した映像などのほかに、街の人々への

ダライ・ラマに対する質問
をインタビューした姿を挿入するという、独特の構成で作られている映画だそうです。

 そこにこめられたのは、現代の日本に対する違和感…なのではないか、と私は解釈いたしました。

「違和感」というワードはニュース記事にも薄井さんのホームページにも特に見当たりませんので、あくまで私の解釈でしかないのかもしれませんが。



 架空の「今」を、しかも写真という手段で表現する。

 こういった手法。

 たいへん興味がわきます。

花(素材使用)


 そこに表現されているものが、必ずしも私の心を突き刺した、というわけではないような気もするんですが、その「違和感」も含めた、深くて強い「なにものか」に突き動かされて、私はこの記事を書きました。



 写真をご覧いただければ、心の奥底で得体の知れない何かが、原色感丸出しでごそりごそりと蠢くことと思います。

 ぜひにもご覧あれ。


薄井一議 | KAZUYOSHI USUI
http://kazuyoshiusui.com/



 私の適当なコラージュが何か大事なものを損なってはいないかと虞れつついまさらすぎるし本日は以上。(`▽´)
 最後まで読んでくれてありがとう。
 それでは、また~(^_^)/~~






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