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2016年11月20日日曜日

そもそも「人形」ってもの自体、リアルでありながら「不気味の谷」を古来からクリアしてきた芸術的造形物であると思うんだけどどうだろう


 そう考えると「不気味の谷」って、いったい…?
 青木無常でありますよう。

無垢(素材使用)
※こちらの画像は実写素材を加工したイメージ画像です。


 以前、「ヴァニラ画廊」が主催する「人造乙女美術館」 という企画で、ダッチワイフ(いわゆる男性の夜のお相手をするための性人形)の老舗であるオリエント工業のラブドールが、日本画家の美人画を再現するため使われたというニュースをご紹介いたしました。

 私は「アリス」という名前で売られていたころからオリエント工業のことを知っていた。

 だから「ヴァニラ画廊」のニュースを見て、汚らしい性玩具としてしか見られてこなかっただろうラブドールが、芸術として認められたような気がして。

 そこはかとなくうれしかったりもしたのです。

 ま、私の興味の大半は汚らわしい性的な部分に集中していることは棚にあげての話ですがね。(`▽´)

 でも、その造形のかわいらしさは群をぬいているからこそ、そこまで気持ち的に入れ込むことができたのもまた事実ですし。

 昨今、そんなオリエント工業の作品が、女性にも愛好される例が増えてきているらしいのですよ。


ねとらぼ 2016年03月28日 22時00分
エロスを超えたアート――オリエント工業のドール、美しさの秘密
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1603/25/news050.html


 ま、女性が愛好する気持ちと私が魅かれる理由とは、もしかしたら…つーより全然もしかしなくても「黒の舟歌」の歌詞にあるごとく「誰も渡れぬ河」の両岸ほどの隔たりがあるのカモですが。(^-^;)



目(素材使用)
※こちらの画像は実写素材を加工したイメージ画像です。


不気味の谷」の話をきいたときに、まっさきに私が感じたのは「反発」でした。

 私が愛好してやまぬコンピュータグラフィクスというものが、世間一般には芸術として認められぬものだったり、表現手段として一段も二段も「卑しい」ものだったりすることへの、反発。

 とりわけ、CGで表現された「人間」はそういう扱いを受けることが多いし、それがリアルに近づけば近づくほど世間からの風当たりも強くなる…

 …ような気がしてやみませぬ。

 だからこそ。

「不気味の谷」も容認はできない。

 自分でも同じ感覚を感じる場合がままあるだけに、より一層それに対抗する必要性を感じずにはいられなかったわけであります。

 だからこそ。

 ぐうの音も出ないほど、その「谷」を超越した造形を追及したいわけでもあります。



 その答えの一環のように、ラブドールが芸術として扱われたり、あるいは女性の愛好家が現れたりといったニュースが流れるにつけ、狂喜乱舞せずにはいられず…ってのはまあ、ちょいとあまりにも盛りまくりではありますけどね(^-^;)。



宿るもの(素材使用)
※こちらの画像は実写素材を加工したイメージ画像です。


 オリエント工業において「作品」ができあがるまでには、おおまかにわけて二つの工程があるようです。

 メイクアップ前までの製造工程と、最終工程としてのメイクアップ。

 前者は男性が受け持ち、後者はもちろん女性が。

 メイク見本をもとに行われる繊細な仕上げの工程をして、ねとらぼの筆者のかたは

これまで見てきた女性型ロボットに少なからず違和感を覚えていたのですが、実はこの「メイクアップを女性が行っている」という部分がカギなのだと実感
したのだと記述なさっています。

「不気味の谷」の原因のひとつとして、

これまで見てきた女性型ロボットはまさにすっぴんに近い状態なので、普段見慣れていないために違和感を覚えていた
のではないかということも示唆なさっている。

 またオリエント工業においては

例えば頭部はそのまま造形した場合、実際よりも大きく見えて違和感を抱かせるため、若干縮小して補正した造形
にしているという部分もありました。

 実に、示唆に富んでいる。ありがたい分析であります。



精魂(素材使用)
※こちらの画像は実写素材を加工したイメージ画像です。


 これらの分析や。

 あるいは、一見して人間にそっくりでありながら質感や微妙な部分に違和感があったり動きが機械的であったりするギャップからくる認識の「ズレ」などといった理屈が「不気味の谷」のすべてを解明しているとは私も思ってはいません。

 だから今後もこの陰鬱な壁と格闘していかずにすませることはできないのでしょうが。

 ラブドールを透して得られたこれらの知見は、得難い道標として私の道を照らしだしてくれたことに感謝の念やみませぬ。




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 その前に、自分の造形技術や観察眼を根本的にきちんと磨けよとかそーゆーご指摘はどうぞご遠慮願います。_(_ _)_

 そんなの、だれよりも自分が痛感してやみませぬわえ。(`▽´)



 研鑽の時間が到来したってことで、本日はこのへんで。
 最後まで読んでくれてありがとう。
 それでは、また~(^_^)/~~